東照宮・石鳥居・五重塔
日光門前町

東照宮・石鳥居・五重塔

みどころ

【石鳥居】表参道から振り返ると大きな石の鳥居があります。NHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」の主役黒田官兵衛の息子黒田長政が奉納したものです。石材は九州から切り出され運ばれました。鳥居に掲げられている「東照大権現」の額は、後水尾天皇が宸筆と伝えられ、畳1枚分の大きさです。
【五重塔】慶安3年(1650)若狭小浜藩主・酒井忠勝の奉納。高さ35m。吊られた心柱により高層建築の振動を調整する工夫がされています。その後、文化12年(1815)に火災により焼失し文政元年に酒井忠近が再建しました。
この五重塔の特徴は心柱が四重目から鎖で吊下げられていて地面まで達していません。ということは心柱が五重塔の構造にかかわる部材でないことを表しています。五重塔の各層は一重ごとの箱枠に屋根が付いたようなものを積み重ねただけで全層に通った柱は一本もありません。その中央部を心柱が閂のように貫いています。心柱は相輪(最上部のアンテナみたいな部分)を支えるとともに、各層が横に飛び出さないようにする役割を果たしているのです。五重塔は地震での崩壊の例がほとんど無く耐震構造の柔構造の例として注目されています。 お椀を5つ重ねて真中をお箸で貫いたような構造です。お箸が(心柱と相輪)地震の際に振り子状に動いて振動を和らげる役目をしているともいわれています。 各重の軒 五重目のみ禅宗様の扇垂木、ほかは和様の平行垂木です。(一番上の軒下だけ木の組み方が違う)